二重ラインを安定させる、埋没二重術(自然癒着法)【症例解説】


今回は、

  • 埋没法
  • 上まぶたのヒアルロン酸

を組み合わせて行った症例の解説です。

単純に「二重幅を広げる」というよりも、“不安定な目元をどう整えるか”も重視した症例になります。

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今回、解説する症例はこちら

施術内容埋没二重術(自然癒着法)
ヒアルロン酸(目の上)
副作用/リスク痒み・むくみ・熱感・目の異物感
内出血・腫れ・左右差・傷跡
二重線の乱れ・感染・疼痛・血管閉塞
アレルギー・硬結など
費用330,000円

術前の状態と患者様のご希望

患者様は以前、他院で埋没法を受けていましたが、

  • 二重幅が狭くなってきた
  • 左右差が気になる
  • 夕方になると二重ラインが不安定になる

というお悩みがありました。 

特に特徴的だったのが、「凹みに二重が持っていかれる」という状態です。疲れてくる夕方になると、上まぶたの凹みにラインが引き込まれ、綺麗な二重ラインが維持できなくなってしまうというお悩みをお持ちでした。 

患者様のご希望としては、

  • 狭めの平行型にしたい
  • 左右差を改善したい
  • 不安定なラインの改善をしたい

とのことでした。 

凹みの原因をどう考えるか

今回、重要だったのは「なぜ上まぶたが凹んでいるのか」を見極めることでした。

まず最初に確認したのが、クマ取り歴です。

下まぶたの脂肪を大量に取ると、上まぶた側までボリュームが減り、凹みが出ることがあります。上下の脂肪は連続しているため、下を取りすぎると上まで痩せて見えるケースがあるからです。 

ただ、今回の患者様はクマ取り歴はないということでしたので、

  • もともとの眼窩脂肪が少ない
  • そこに疲れ目による軽度の眼瞼下垂傾向が加わる
  • 凹みにラインが引き込まれる

この辺りが原因となって二重が安定しないのだろうと予想しました。

「開きの左右差」を細かく分析

この症例では、右目の開きがわずかに弱い状態でした。

こういう時、私は黒目の見え方だけではなく、“光の入り方”もかなり見ます。
左目は天井の光がしっかり入っているのに対して、右は少し暗く見える。さらに黒目上縁に上まぶたが少しかかっていました。 

こういう細かい差を見ることで、

  • 筋力の問題なのか
  • 凹みによる圧迫なのか

を推測していきます。
今回は、凹みによる影響もかなり大きいと考えました。

デザインと手術プラン

「広げる」より、“安定させる”

今回の埋没法は、単純に幅を広げることが目的ではありません。テーマは、「凹みに負けないラインを作ること」です。
右はシミュレーションで綺麗なラインが作れたため、その形に左を合わせています。 

左は以前の埋没で末広型になっていたため、

  • 目頭側までラインを入れる
  • 平行寄りのミックス型にする
  • ラインを端から端まで自然に流す

というデザインにしています。

ヒアルロン酸の役割

「凹み改善」が主目的

右:0.2cc
左:0.1cc

目的は、

  • 凹みを改善する
  • ラインが引き込まれるのを防ぐ
  • 上まぶたのたわみを減らす

ことですので、今回はごく少量で調整しています。

上まぶたヒアルロン酸は、「危ない」「不自然になる」と言われることもありますが、多くは入れすぎが原因です。
特に眼窩内深部への注入はリスクもあるため、私は原則として深すぎる層には入れないようにして必要最小限だけ注入しています。

この層選びを間違えると、

  • ボコつき
  • 青っぽさ
  • 笑った時の違和感

が出やすくなるため、この施術はかなり繊細です。

術後の経過

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術直後にラインが乱れた理由

実は術直後、一時的に二重ラインが乱れています。
特に右側は、ラインが角ばったような形になりました。

この時点では、

  • ヒアルロン酸による影響
  • 埋没固定の影響

どちらなのか判断が難しい状態でした。

ただ、ヒアルロン酸は注入直後にはまだ周囲と馴染んでおらず、一時的なたわみや浮腫感が出ることがあります。そのため今回は、無理に触り直さず、まずは経過を見る判断にしています。

術後1ヶ月

  • 凹み
  • たわみ
  • ラインの乱れ

がかなり改善しています。 

ヒアルロン酸が周囲になじんだことで、局所的なたわみ感が減り、二重ラインも安定してきました。目元全体が明るく見えるようになり、右目の開きが少し改善して見えます。

「広げた感じ」が出にくい理由

実際にはラインを調整していますが、術前後で極端に幅広二重になった印象はありません。

これは、

  • 凹み改善
  • たわみ改善
  • 開き改善

によって、皮膚の被り方が自然になったためです。 

単純にラインだけを広げると、不自然な“眠そうな二重”になることがあります。今回は「どこに皮膚を被せるか」まで含めて調整し、自然に見えるラインを目指しています。

まぶたの凹み改善

横顔で見ると、術前にあった「凹み」や「皮膚のたわみ」がかなり改善しているのが分かります。

正面だけではなく、斜め・横顔まで含めてまぶたの立体感を整えることで、目元全体が柔らかく見えるようになっています。

まとめ

今回の症例では、単純な埋没法の修正ではなく、

  • 凹み
  • 皮膚のたわみ
  • ラインの不安定さ
  • 左右差

まで含めて調整しています。

特に今回は、「なぜ二重が不安定になるのか」を分析したうえで、埋没法だけではなく上まぶたヒアルロン酸を組み合わせている点がポイントです。

二重ラインだけを整えるよりも、まぶた全体のボリュームや皮膚の流れまで整えることで、より自然で安定した仕上がりになった症例だと思います。

本記事が、今後手術を受ける方にとって少しでも参考になれば幸いです。

dr.kiribuchi

MINI CLINIC

形成外科専門医 桐渕 英人


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